ダイエット、つまり『痩せるための食事制限』はすごく難しいです。摂取カロリーを落とすだけで減量するなら、1カ月に1kgから1.5jgが限度です。それを超えて減量すると、筋肉も落ちて、病み上がりのようなヤツレタ姿になってしまいます。それ以外にも、リバウンド、子宮発育不全、飢餓耐性、摂食異常などのリスクもあります。これらについて考察してみましょう。
食事を我慢することは、過剰に食事を意識してしまいます。食事の席で、
「食べたいけど、今ダイエット中だからなぁ、どうしよう、んー、食べちゃおうかな?」
こういう人とはいっしょに食事をしたくないですけど、本能は涎を垂らしているのに、理性が「待て!」を言っているのですね。これが繰り返されると、本能の食べたい願望にはどんどん利子がついて、もうダイエット目標達成だから、と理性による抑制が解除された途端に、これまで待たされていた本能が、これまでの怨念を晴らすかのごとく、利子を伴って回収作業に入るのです。
また、何度もダイエットに失敗すると、体は安定したカロリーが得られない飢餓状態に備えて、より脂肪蓄積しようします。少量の食事でも過剰に蓄積する体になってしまうのです。これが飢餓耐性です。私の造語かもしれません。
急劇な食事制限で十分なエネルギーが得られない危機的な状況に陥ったときに、体の機能で真っ先にスイッチがOFFになるのが生殖機能だと言われています。広島の平和記念公園の鳩が増えすぎた対策として、餌やりを禁止したのですが、それまで年に4回も卵を孵化させていた鳩は、その回数を激減させ鳩の数はバランスされるようになったそうです。つまり、生物は、十分な栄養が安定的に摂取できる余裕のある状況においてのみ、生殖を行うのですね。子供が生まれても十分な餌がなければ育てることができないわけですから。
ダイエットに走る小中学生の女子は、まさに平和記念公園の鳩です。不十分な栄養環境では子宮への栄養が真っ先にカットされ、いずれは子宮発育不全などの、不妊の原因としては根深い問題を抱えることになったりします。女子の幸せとはなんなのか?と考えさせられます。
これらを通りこして、ストイックに抑制を続けてしまう真面目で責任感の強いタイプの方は、ついには拒食症を含む摂食異常という一種の精神障害に達するのですね。これは本当に怖いですね。歯が溶けるまで嘔吐を繰り返すなんて、悲しいけれど本末転倒です。美しくなるために努力してきたのに・・・
このブログを書いている現在、末娘が5歳なんですが、食事についてはいろいろ気を使っています。
食べ物を欲する時に「ダメ!おデブさんになるよ」というような我慢は極力させない。食べ物に執着しないように、たとえば、夜パパが遅い夕食をとっているときに、おつまみを食べたがったら「どうぞ、1個だけだよ、パパのおつまみなくなっちゃうからね」と口に入れさせます。または、「食べてばっかりだと虫歯になるから、もうちょっと後であげるね」とか。
そして、おにいちゃんたちには妹に「デブになる」「太る」とか言わないように厳重注意しています。ティーンエイジャーに適度な皮下脂肪はあたりまえ。お年頃になったら、勝手にウエストがくびれてくれると信じています。ま、ちょっと不安もあるのでバレエも習わせているんですが。
太る=ブス=悪
という図式をすりこみたくないんです。もちろん過剰なカロリー摂取はさせないし、ご飯は野菜から出すし、夜は炭水化物よりタンパク質を摂らせるよう注意したり、気を使ってないわけではないんです。
こうやって、過剰に食べ物や自分の体型に執着しないようにしています。それらは親がコントロールして、心に飢餓感や喪失感やデブへの恐怖心を抱かせないように、ってことかな。書きながらなんとなく自分で納得。みなさんはどうかしら?
ま、娘だから、いざというときにはSLIMyouでバッチリ細くしちゃいますけど。
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ブラックジャック (木曜日, 26 6月 2014 10:17)
広島で開業医をしております。広島平和記念公園の鳩で検索してたら、たまたまこちらに。
”心に飢餓感や喪失感やデブへの恐怖心を抱かせない”
至言です。まさにデブ(失礼)はアンバランスな心の軽い疾病なんですね。すべての女性には、もっと、おおらかに食べ物や体重や体型と向き合ってもらいたいと願っています。
Wanda Hartmann (水曜日, 01 2月 2017 22:56)
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